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船長釣昔話①~1匹のヒラマサ~

船長がまだお堅い仕事をしていた頃、15年くらい前の話。当時21歳まで3年間、車のドリフトに夢中で大会に出ていたが先が見えてしまいあっさり挫折して引退。仕事はお役所仕事なので定時退社。地元のダチと毎日集まってダラダラ呑むだけの意味の無い日々。

無趣味な毎日を過ごしていたが・・・ある日、物置の中でドリフトを始める前まで使っていた磯のスズキ釣り用の道具とウエットスーツ、磯タビを見付けて引っ張り出し、「まだ使えそうだな」気が向いたら釣りに行ってみるか~と車に積んでおき、次の週末、のんびり昼前スタートでシケ気味の磯へ。

スズキを釣ろうとサラシを撃って点々としていると「ガツン」と言う強烈なアタリ。掛けた瞬間からドラグ止まらず、根ズレの感触のたびにオープンベールで対応し、立ち位置を変え、磯を飛び回ってラインが切れぬよう無我夢中でファイトして浮いてきたのは茶色っぽい頭と綺麗なイエローライン。

何度もの磯際の攻防を制して釣り上げたのは当時、釣れる事自体が都市伝説や幻と言われていた「ヒラマサ」だった。4kgくらいだったと思う。3年ぶりに戻って来た海で、「今こんなのがいるのか!?」と大興奮。

鍵を掛けた筈の釣りキチの心が開き、動き出す。それはもう、とんでもないパワーで。この1匹に出会わなければ、俺は今も地元で定時退社の素晴らしい日々とダラダラした日々を定年まで送れていたかもしれないのに、釣りに人生を賭けるハメになってしまった1人の釣りキチの物語。

休業しており投稿する内容も無いので、船長の釣りの備忘録でも見てやってください(笑